自分で口の臭いをなんとかしたいという方への究極の方法1

「来週、彼氏とデートなのに口臭があるからどうしよう」とか、「連休に仲の良い友達が集まって旅行に行くのに私の口臭どうしよう」と、口臭があると困ることはたくさんあります。
こんな状況では、とにかく何が何でも口臭を消したいので、色んな歯磨きやサプリを試しているのではないでしょうか?
ところが、その日のうちにご自分で完全に口臭を消せる商品はありません。
だからといって諦めるわけにはいかない!あなたはどうしていますか?
そんなあなたのために、今回は4回シリーズで「口臭がすぐに消せない理由」と「最短で口臭を消す方法」についてお伝えしようと思います。ぜひご参考にしてください。
そんななかで今日は一般的なガムや歯ブラシなど口臭予防方法として使っているものを考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

ガム・タブレット

一般的に口臭を消すために使われるものといえば、ガムとタブレットですが、実際この二つの効果はどれだけあるのでしょう?
巷には口臭予防や消臭をうたうガム・タブレットが山ほどありますが、結論からいうと、どちらも口臭を消せません。
その理由は口臭を消すために開発されたものではないからです。
口臭の原因は舌の上や喉の周囲にある細菌とされていますが、通常のこれらの商品はそのどちらにも影響を与えていません。
ガムやタブレットの成分には、香料が含まれていて、不快なニオイを覆い隠す効果(悪臭をごまかす)があるだけです。
しかし、口臭予防のためにガムを噛むことについては賛成です。
その理由は、口臭が発生する大きな原因として口腔乾燥があるからです。
唾液分泌が減少することによって口腔内が乾燥すると、舌や喉の周りの口臭菌が増えます。このことが口臭が出る大きな原因です。
ですから、口臭を消そうとするのなら、唾液を出すためにガムを噛み、唾液を出すようにすることをおすすめします。
しかし、砂糖の入っているガムでは、虫歯にもなりやすいですし、口腔内が酸性に傾きやすく、口腔内細菌が増えてしまい逆効果になります。
そうならないためには、シュガーレス特にキシリトールなどの虫歯菌の原因にならないガムを噛むことが大事です。
またガムを噛んでいる時、味が長続きしないため、すぐに捨ててしまう方もいますが、それは実にもったいない話です。
ガムを舌で丸めて口蓋部に置いて転がしておくだけで、さらに刺激が加わり唾液が出やすくなります。

歯磨き

ガム・タプレットでは直ぐに口臭が消えるものに出会うことはまずありません。そんなものがあれば、口臭外来は必要ありません。
では歯磨きではどうでしょうか?
歯磨きできれいになるのは歯そして歯茎の刺激になるため歯周病にも効果があります。
もともとの口臭が発生している原因が歯の汚れであれば、歯磨きで解決できますが、歯磨きで口臭がなくなることは稀です。口臭を感じても歯が汚れている人はほとんどいないからです。口臭を気にしている人の多くは普段から歯磨きを丁寧にしています。それに歯磨き粉や歯ブラシにもこだわっています。
口臭の原因の多くは歯ではなく、実は舌と喉の周辺にあるので、歯磨きだけでは解決できないのです。

マウスウォッシュ

マウスウォッシュで洗い流す方法はどうでしょうか?
多くのマウスウォッシュに含まれるアルコールが問題となります。唾液の分泌を抑制してしまうだけでなく、口内組織より水分を引き出し、口内が乾燥する原因になっています。
これらの作用は口の中で乾燥状態を作り出し、口臭の原因となる細菌の塊を作り出します。口腔がんや依存性の問題も指摘されていて、ご家庭に置いておくのはかなり問題視されています。これは好奇心の強い子供がアルコール入りのマウスウォッシュを誤って飲んだ場合、病気や昏睡状態に陥る可能性も指摘されています。
では、アルコール無しのマウスウォッシュは効果があるのでしょうか?
アルコールを含まないマウスウォッシュを支持する人達は、それらが口の中を乾燥させたり、自分の健康を危険にさらすことなく、フレッシュな息の感覚を作る十分な働きがあると主張しています。
これはタブレットやガムと同じ効果です。

ココナッツオイルを用いたオイルプリング

オイルプリングはアーユルヴェーダ医学由来のもので、古くから行われ何千年もの間行われており、完全に無害であることが証明されています。インドでは一般的ですが、今では世界中で人気を集めています。
オイルプリングは、一般的に口腔の健康を向上させます。
その口の中への効果としては
①歯を白くします。
②口臭を無くす。(デンタルリンスで口内を洗浄しても効果は約10分間しか在りませんが、オイルプリングでは長い時間口臭防止ができます。)
③腫れや炎症を起こした歯茎を癒します。(歯周病患者は、歯肉に感染症を持っていて、炎症を引き起こすと出血、口臭が生じます。)

では、オイルプリングの方法を紹介します。オイルプリングは毎朝起きてすぐに行います。
①まず口の中の唾液を飲み込まないように吐き出します。
②その後ココナッツオイルを大さじ1杯弱を口の中に入れ、20分間クチュクチュして吐き出します。
非常に簡単です。

オイルプリングに関する研究は多くあり、健康関連本はもちろん、歯科関連雑誌に発表されています。
オイルプリングの研究は、オイルプリングが非常に親しまれてきたインドに多く見られます。例えば、インドの大学では、歯磨き、消毒うがい薬、オイルプリングの効果を比較しました。オイルプリングは細菌の量を減少させることが示されています。結果、歯垢、細菌を減らすには、オイルプリングがブラッシングとマウスウォッシュよりも良いことが分かりました。
オイルプリングが歯肉炎(歯周病)を減らす最良の方法であるとしています。
口臭の主な原因は歯垢と細菌です。オイルプリングは口臭を減らし、うがい薬よりも効果的であることが証明されています。インドMeenakshi Ammal歯科大学の調査では、抗歯肉炎剤のクロルヘキシジン(うがい薬)とオイルプリングとを比較しました結果、オイルプリングでは口臭防止と口腔内真菌(カンジダ)と細菌の削減で、クロルヘキシジンよりも優れていることが分かりました。
日本の歯医者で処方されるクロルヘキシジンはかなり濃度のうすいものですから、それよりも効果的とされるオイルプリングはかなり期待できる方法です。

歯磨き(歯ブラシ フロス)

どちらかと言えば、口臭対策として歯科医師や他の口腔ケアの専門家達は、口内の食べかすを洗い流し、乾燥をふせぐためにも水をたくさん飲むことを薦めています。
これは口臭の原因が喉や舌にあり、特に舌の上側(舌背)といわれる部分にあることが研究でわかっているからです。
もちろん歯周病が極度に進んでいる方や虫歯あってそこが臭っているという方は、その原因を除去しなければなりませんから、そのような方には歯ブラシは効果的です。
でも、普段から口臭を気にしている方の多くは、歯ブラシなどで頑張っている方が多いので、純粋に口臭に対する歯ブラシや歯磨き粉効果について考えていきたいと思います。
口臭の素となる細菌は、唾液がでなくなると増えていくわけですが、昼間は水分補給がされていれば、唾液を気にする必要はありません。(ただし日常から口が開いていて乾燥状態になりやすい人は別です→これについては別項目で述べます。)
夜中は唾液が出ず、それを飲み込むという行為である嚥下も空嚥下となるため、口の中はどうしても乾燥状態になり、その間に細菌は増え続けます。
そのため、日常的に行う歯ブラシとしては、細菌が増殖する前の夜寝る前と細菌が一番増殖している朝起きた直後の1日2回を勧めています。
またデンタルフロス(糸ようじ)を使用して、歯間の雑菌だらけの歯垢を除去すること、更に舌表面のブラッシングや掻き落しを行って、舌の雑菌を取り除くことも薦めています。
ただ臭いの素である舌に行う舌ブラシについても賛否両論で、やりすぎると傷つけてしまってかえって臭いをましてしまうといわれていて、歯ブラシと同様に物理的な清掃はあまり効果がありません。

歯磨き粉

日本で口臭用とかかれた歯磨き粉にはほとんどその薬効により臭いを消すというものが多いのですが、あまり効果的には働かないものが多いのです。
中にはマウスウォッシュのアルコールと同じで薬効のために唾液の流出を阻害してしまう成分の多い商品も存在しています。
そんな中で期待できる商品も販売されだしました。
ニュージーランドのオタワ大学のJ.Tagg博士が、口臭のほとんどない人たちの舌の上(舌背)に特有の細菌があることを明らかにしました。
これはストレプトコッカス・サリバリウス(S.S.菌)のK-12株というもので、これを抽出し培養することに成功しました。これを人や動物に与えることで、口腔内のいろいろな悪玉菌を制御でき、口臭のもとになる細菌も制御が可能だそうです。この細菌はブリス菌という名前で日本では呼ばれています。
この細菌を長期にとりいれることで口腔内にこれが定着すればもちろん口臭が減りますし、摂取している間も同様の効果が期待できます。
つまり、J.Tagg博士が開発したブリス菌K-12あるいはその効果を改善させるM-18の配合された歯磨き粉は口臭の細菌に対して、かなり積極的なアプローチができる商品です。