口が臭い人が周りにいる時!あなたはどうする?

暑い時期になるとひどくなってくる、しゃべるたびに漂ってくる口臭。知らないうちに話し相手を不快にさせてしまうものです。もし、自分の周りの人から漂うならそれは早めに気づいてもらって改善したいですよね。

口臭がある人ほど自分で気付かない?

口臭があると思っても実はない人もいらっしゃいます。(詳しくは・・・・・・・を御覧ください)そういった「自分の口ってクサいかも……」と意識できる人はほとんど問題ないことが多いものです。
そして、クサいかもしれないと自分で気を使ってくれるだけで、回りの人たちに思いっきり口臭を浴びせる機会は激減しているはずです。
ところがタチが悪いのは、自分の口がクサいとまったく気が付いていない人。
鼻も効かなくなっているでしょうけど、本人は全く気にせず周囲の人とのコミュニケーションを楽しんでいます。しかし、周囲の人は会話をすればするほど、不快な気持ちにさせられてしまうのです。
口臭の原因には食事やタバコ、口内環境、内臓の不調などさまざまなものがあります。
口臭であることを自覚し、何が原因となって口臭が発生しているのかをしっかり把握したうえで対処するだけで、かなり口臭は改善されるはずです。
上手に口臭であることを伝えて、対処を促せるようになるといいですね。

どうやって気付かせる?

しかし、関西の芸人ならともかく(本当は臭くないらしいですけど)口がクサい人に対してストレートに「口がクサいよ」と伝えてもいいモノなのでしょうか?
口臭がひどければ、ミントタブレットやガム、ブレスケアグッズなどを使ってもらうのが手っ取り早い(根本的な対策ではないです)のですが、いきなりそれらを差し出しては「私は口がクサいのか……」とストレートに伝えることになってしまうので、その後の関係に悪影響が出てしまうかもしれませんよね。
もしかしたら相当なショックを与えてしまうかもしれませんし、ショックで大泣きされてしまえば、パワハラで訴えられるかもしれません。
いったいどんなやり方が、さりげなく気づかせるベストな方法なのでしょうか?

口がクサい人に遠回しで伝える方法

1.相手を思いやりつつ、口臭ケアグッズをシェア

まずは共感を得るため、自分が口臭を気にしている体裁にしつつ、ついでに相手にもシェアしましょう。
「私、今日口が臭うかもしれない」まずは自分の心配をしてみます!
そして「昨日、ニンニク料理を食べちゃって。今日なんだか息が臭う気がする」と自分の息を嗅ぐフリをする方法です。
相手がもし、自分の息を同じように嗅いでくれたら口臭があることに気づいてもらえるかもしれません。
ただし、この方法は鈍い人には通じないことも。だったらガムをシェアしてみる!
「昨日大量にニンニク食べちゃったから、クサかったらごめんね! ガム食べるけど、あなたもどう?」
こうやって差し出せば、とりあえず相手を傷つけないまま、口臭を嗅がずに済むようになります。
また「今日、体調悪いの?大丈夫?」相手を心配する方法も良いと思います。
身近な存在の人に伝えるなら、この方法の方が良いかもしれません。
まずは「今日、もしかして胃が悪くない?」と聞いてみます。
「悪くないよ。どうして?」という返事に対して、「ちょっと今日、口臭がするから…。大丈夫?」と、あくまでも相手を心配しているというスタンスで「今日は」という特別感で口臭を伝えます。
このように社会人としてというよりも人としてどうありたいかをしっかり考え、相手の尊厳を傷つけるような伝え方をしないようにしましょう。

2. 水を大量に飲ませる

体内の悪臭成分は水分と一緒に排出されます。
そのため、水を大量に飲ませ、頻繁に排尿させることができれば自然と口臭も収まっていくはずです。
そこで、口がクサい人と行動する時は、必要以上に自動販売機で飲み物を買って飲むタイミングを作ったり、カフェで休む時間を作ったり、ドリンクバーで何杯もおかわりをするように促してみてください。
自分の口が臭いと気づかせることにはなりませんが、少しずつ口臭が改善するかもしれません。

3.禁煙をすすめる

喫煙者の口臭は、タバコを吸うご本人が感じているよりも酷い臭いだということをご存知でしょうか。
葉巻のように香りを楽しむタバコももちろんありますが、タバコの口臭は、歯磨きをしたくらいでは消えません。周囲から「○○さんはタバコ臭い!(迷惑だ。)」と噂されているのは実は口臭のことかもしれないのです。
そのようなことにならないために、「タバコによる口臭を予防する方法」について伝えて、禁煙などを迫ってタバコからくる害をできるだけ少なくする必要があります。
タバコを吸うと、柿(またはリンゴ)が腐った臭いがします。アセトン臭と言われる糖尿病や肥満症の人に多い臭いです。これだけであればまだ良いかもしれませんが、喫煙習慣があると血液の循環障害により歯周病が進行し喉の炎症も強くなります。これによって歯周病の臭いや、汚い舌苔(ぜったい)や膿栓(臭い玉)が出来やすくなるため、生臭いニオイや便臭、下水臭が発生する原因になります。
また口臭がしている人がタバコを吸うと、タバコの臭いが混じりさらに臭くなるのでご注意ください。
またコーヒーを飲むとタバコを吸いたくなる方が多いのですが、コーヒーの匂いとタバコの臭いはとても相性が悪いです。二つのニオイが混じるとひどい口臭がすると言われています。
「タバコによる口臭を予防する方法」の一番はなんといっても禁煙です!
禁煙したいけれど出来ない人の場合は、他の項目を是非参考にしてください。

4.口を閉じさせるようにする

口の臭い人は口呼吸担っている方が多いのですが、ここでいう「口呼吸」とは、安静時に口で
呼吸をしている状態を意味します。口呼吸は口の中の粘膜を乾燥させる最大の要因です。
私たちは、しゃべる、歌うなどの言葉を発するとき、また、酸素を多く必要とする激しい運動時には、口で呼吸をします。しかし、それ以外の安静時は、鼻から吸って鼻から吐く「鼻呼吸」が、哺乳類本来の正しい呼吸法です。安静時にもかかわらず口で呼吸をする「口呼吸」は、ほかの哺乳類を見ても、不自然極まりない呼吸法といえます。
では、鼻呼吸と口呼吸にはどんな違いがあるのでしょうか?
鼻呼吸の場合、空気中の異物や病原菌は、たとえ吸い込んだとしても鼻粘膜の表面に生えている線毛や粘液、それに口の奥にある扁桃リンパ組織でとらえられるしくみになっています。
また、鼻から吸い込んだ空気は鼻の中を通ることで温かく湿った状態で肺へと送られます。いわば、鼻は「加湿機能つきの空気清浄機」なのです。
一方、口呼吸では冷たく乾燥した空気をいきなり吸い込むことになります。ウイルスが体内に侵入したり、喉や器官を傷めたりするおそれもあります。しかも空気を吸い込んだとき、口の中の水分まで奪い取られてしまうのです。
口の中が乾燥すると唾液による殺菌・消毒作用が発揮されず、細菌が繁殖しやすくなります。そうなると、虫歯や歯周病(ペリオ)、口臭といった口の中の問題が起こりやすくなるだけでなく、全身の血管や内臓の働きを調整する自律神経のバランスが乱れ、さまざまな病気へとつながります。

5.口臭チェッカーを人知れず置いておいておく

口臭チェッカーは、現在数社から販売されていますが、従来なら1万円近くしたものが、精度が上がったうえに3,000円程度で手に入るお気軽な商品になってきました。
もちろん成分まで分析できる歯科医院にある4~50万もする機械との差はありますが、臭いがあるかないかという単純な判断ならこれに勝るものはありません。
そのため職場やご家庭に1台を置いておいたり、社長に頼んでスタッフ全員に記念品として配るなどをすることができれば、必ず意識されるようになるはずです。
その際に使い方をポップで書いたり、口臭の害などについての小冊子をつけるなどの配慮があれば、必ず効果があると思います。まずは口臭についてしってもらうところから始めようというスタンスです!

6.睡眠がきちんとできているかをチェック

寝る前に歯磨きを念入りにしても、寝起きの口臭は気になってしまいますよね。
それもそのはず、寝ている間は、口の名は細菌の培養装置になっていて、口臭がきつくなってしまう環境がそろっています。
いつも恋人やご夫婦で一緒に眠っているという方の中には、お相手の寝起きの口臭が悩みのタネだという方も少なくないはずです。(自分もそのときが一番臭いはずですが)
なぜ臭いかといえば、唾液の量が減少し殺菌効果が低下するからです。
口の中の細菌は、唾液に含まれる抗菌物質によって殺菌されて増加が抑えられています。
しかし、睡眠中は唾液の量が減少し、殺菌効果と洗浄効果が低下しています。そのため、細菌が増加し口臭がひどくなるのです。
特に睡眠中に口を開けて寝る方は、唾液が乾燥して、唾液による殺菌効果と洗浄効果の2つがなされないため、より口臭がひどくなります。
対策としては寝る前や朝起きたての歯磨きをより丁寧に行ったり、 就寝前に水分補給をすることが大切です。
またSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)のある方の場合も、眠りが浅く、いびきをかき、口を開けて寝ている方が多いので適切なマウスピースやCPAPなどの使用して口臭を防ぐ必要があります。

簡単な気配りでも口臭は改善される!

親しい人に口臭を伝えることって、とても難しいことです。
臭いが気になる人との日頃の距離感も考えながら、なるべく傷つかない伝え方を考えてあげてくださいね。
相手を思いやる優しい伝え方がいいと思います。
口臭は自分でなかなかコントロールできないのが難しいところです。
一人前の社会人として周囲に迷惑をかけないように、最低限の口臭対策を普段から心掛けましょう。